
2016.11.24
斜め横滑りとギルランデ
前回は木の葉落としの滑り方でした。
木の葉落としは、片側のエッジを全面使って、雪面を削るように滑ることでスピードをコントロールした滑走方法です。
次のステップは横滑りとギルランデです。
ステップと書きましたが、本編は木の葉落としの継続編です。
横滑りは何となくイメージつくかもしれませんが、ギルランデって聞き慣れないワードだと思います。
これについては最後にします。
斜め横滑り
前回の木の葉落とし編は、山側のエッジの強弱をコントロールすることによって真っすぐに滑るところまでの掲載でした。
今回は体勢は木の葉の時とほぼ同じで、進行方向を斜め横に滑る方法についてです。
また、滑るとき、どちらの足に重心を置いているのか?
体重操作の軸足をどちらの足でしているのか、ということですね。
この段階では、実際に滑っているとき、前足に重心を置いているのか、後ろ足に重心を置いているのかが分かれます。
滑れるようになってくると、シーンに合わせてどちらの足でも重心を難なくとれるようになりますが、現段階では決まったどちらかの足でとっているはずです。
ですので、軸足毎に斜め滑りの手順を掲載していきます。
どっちがどうというわけでもないので、自分に合ったほうで問題ありません。
前足重心
前足に重心をおいた斜め横滑りです。
目線を斜め前に向けて、斜めに横滑りしていく手法です。ここまでマスターして木の葉滑りの完成となります。
先程も書きましたが、最初の頃は前足で重心を取りやすいか、後ろ足かは人によってマチマチです。
尚且つ、どっちが正しいはありません。
いずれはどちらでも重心を取れるようになります。
まずは前足重心ですが、前足で重心を取りやすいと言う場合、それは前側の腰を使って進行方向をコントロールしているタイプです。
前側の腰を中心に前側の膝・かかと・お尻を動かしてコントロール出来ています。
バックサイド
まずは、バックサイドエッジ(かかとエッジ)の場合。
1. 進行方向に視線を向け、前足に体重を乗せ出す
両手は平衡感覚を保ちやすいよう、やや広げた感じで大丈夫です。
2. 前側の腰を進行方向に入れる
前側の腰を真横から進行方向の斜め前に向け始めます。すると、前側の足がそれについてきて、ボードが真横から斜め前に向いていきます。
また、同時に前側の膝を曲げるとボードが斜め前を向きやすくなります。
徐々にやらないと、ボードがまっすぐ向きすぎて最初は怖くなってしまうので、少しずつボードを斜めにしていきましょう。
3. 後ろ足を前足と同じ位置へ持ってきて停止する
止まる時は、後ろの足を前足の真横に持ってくることで、ボードが真横に戻って、かかとエッジが効いてボードが停止します。
この時、前足を後ろ足の位置までひきずり上げようとしても、後ろ足のほうが斜面の上側にあるので、そんなこと出来ません。
後ろの足を、かかとエッジを効かせたまま前足の真横まで雪面を削りながら持ってきて停止します。
この1 ~ 3の一連の動作は、かかとエッジを効かせたままの動作です。
フロントサイド
次にフロントサイドエッジ(つま先エッジ)の場合です。
滑り降りる方向に背を向けているので、肩越しに進行方向を見ます。
また、使うエッジがバックサイドからフロントサイドになりましたが、説明としては先程のバックサイドの時と同様です。
1. 進行方向を見て、前足に体重を乗せだす
バックサイド同様、両手は平衡感覚を保ちやすいように。
2. 前側の腰を進行方向に入れる
前側の腰を真横から進行方向の斜め前に向け始めます。すると、前側の足がそれについてきて、ボードが真横から斜め前に向いていきます。
後ろの足を、かかとエッジを効かせたまま前足の真横まで雪面を削りながら持ってきて停止します。
エッジは常につま先に入れたまま動作させます。
3. 後ろ足を前足と同じ位置へ持ってくる
止まる時は、後ろの足を前足の真横に持ってくることでボードが真横に戻って、つま先エッジが効いてボードが停止します。
後ろ足重心
今度は、後ろ足に重心をおいたタイプ向けの斜め横滑りです。
後ろ足で重心を取りやすいと言う場合、それは後ろ足に体重を残しているため、前足の脚力を比較的少ない力で動かして方向付けをしているタイプです。
後ろに体重を残しつつ、前足の操作でボードの方向をコントロールしています。
バックサイド
1. 進行方向に視線を向けて、前足を徐々に斜め前に出していく
後ろに体重を残しながら、前足側の雪面をエッジで削りながら斜め前に向けていきます。
2. 前側の膝を曲げて安定させる
ボードが滑り出したら軽く膝を曲げます。
膝を曲げることで重心を後ろから真ん中に移し、あまり後ろ体重にならないようにします。
3. 後ろ足を前足と同じ位置へ持ってくる
フロントサイド
次にフロントサイドエッジです。
1. 進行方向に視線を向けて、前足を徐々に斜め前に下していく
2. 前側の膝を曲げて安定させる
3. 後ろ足を前足と同じ位置へ持ってくる
ギルランデ
ギルランデとは、斜面の端から端をジグザグに滑る滑り方です。ゲレンデを直線的に使うよりも広く使います。
そのため、他のスノーボーダーの邪魔にならないように周りはよく見て滑りましょう。
ギルランデの反復練習をして、滑り出しと停止、そして滑走中の体勢の安定をマスターしましょう。
最初は斜めに向ける角度は浅めで練習していき、徐々に深くしていくと共に、その後は停止せずとも左から右、右から左へと進行方向を切り返せるようになるように練習して下さい。
最終的には、この滑り方だけである程度のスピードを持って滑り降りてこられるようになります。
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