
2016.11.08
転ぶ・立つ(起きる)
スノーボードで転び方はとても大切です。
いつもの道を歩いていたら躓いて転んでしまった、というのとはわけが違って、スノーボードでは両足が固定されているので、左右の足をバラバラに動かすことが出来ません。
同じ足幅で同じ方向にしか動かせないので足の動作の自由度が低く、ヘタに転ぶと大怪我に繋がりかねません。
スノボを初めた頃、横に転がるような転び方をして、ボードの端が雪面に刺さってしまったことがありました。
ボードが雪面に刺さってブレーキのような状態になってしまっているのに、体と足は転んだ遠心力で横に回転していって、膝がねじれて折れそうになった経験があります。
結果、ボードが雪面から軽く抜けたおかげで膝は無事でしたが、たまたま運が良かっただけです。
ヘタに転ばないようにしましょう。
前に転ぶ
スノボ滑走中に安全に転ぶには、バランスを崩して転びそうになった時に、頭・顔・腕・肘をイキナリ雪面につけにいかないように動作することです。
それと、転んだら雪面からスノーボードを離すことが大切です。
では、前に転ぶ場合です。
1. 転びそうになったら、まず出来るだけ人を避ける。
人がいる方向へ転ぶのはなるべく避けましょう。
ゲレンデの端に寄れればベターです。
うまく転べても人と衝突してしまっては、衝突した相手も含めて怪我をする可能性が高くなってしまいます。
2. 人を避けたら、体を丸めて低く前傾姿勢をとる。
バランスを崩したり、転びそうだとと思ったら、しゃがむように膝を曲げて低い姿勢をとってください。
低い姿勢になってから転ぶようにするだけで、転んだ時の衝撃が緩和されます。
3. ヘッドスライディングするような姿勢で軽く前に飛ぶ。
ヘッドスライディングというか、水泳で軽く飛び込みするような感じです。
その際に、手や肘からいくのではなく、体前面を使って受け身をとるようにします。
前面とお腹で受け身をとるイメージ感じですね。
4. 雪面からボードを離す。
ボードを思いっきり高くあげる必要はないです。
人にぶつけないように、ボードを雪面から離して下さい。
後ろに転ぶ
次は、後ろに転ぶ場合です。
後ろに転ぶ場合は、後頭部の直撃を避けるために顎をひいて、またムチ打ちにならないようにしてください。
基本的には、柔道の後ろ受け身と同じです。
1. 前に転ぶ場合と同様、まず出来るだけ人を避ける。
2. 顎を引いて低い姿勢をとる。
後頭部の直撃を避けましょう。
3. 膝を曲げて座るように低い姿勢をとり、後ろへ倒れる。
後ろへ倒れる時に、手から先につきにいきそうですが、それだと手首・肘・腕を痛めます。
しゃがむようにお尻からついて背中にゴロンといくようにして、両腕で柔道の受け身の形をとって下さい。
4. 雪面からボードを離す。
プロテクター
転倒した時に体への負担を軽くするスノーボード用のプロテクターがあります。
このプロテクターは、肘・肩・背中・膝・お尻などの各部所にクッションがついているインナーです。
スノーウェアの下に着込むのですが、最初はプロテクターを着用していたほうが安全なので、プロテクターを検討するのも一手です。
因みに、一目で初心者っぽく見えるから嫌だな、と敬遠しちゃうかもしれませんが、実際はそんなことありません。
キッカー(ジャンプ台)を飛んでいたり、飛びながら空中でぐるぐる回っているような超上級の人達も、プロテクターを装着しています。
ああいったアクロバットな技もスノーボードの醍醐味ですが、失敗した時の怪我がとてつもなく大きなものになる可能性があるため、その身を守るためにしっかり防具を付けています。
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