スノボ初心者におすすめ。ターンをマスターしやすいバインディングの角度(アングル)の設定


出典:salomon.co.jp




2015.10.30

バインドアングル

 

今回はバインドアングル(バインディングの角度)についてです。

 

初心者の頃は、購入したボードにバインディングを自分で設置したり、その角度を変えたりすることは、必要に迫られない限りあまりしないと思います。
ショップで取り付けてもらった角度でそのまま使っている感じですよね。

 

レンタルするという方も同じです。
レンタルしたボードのバインドアングルをゲレンデ内にある調整台で好みの角度に設定し直すという方、やはりあまりいないでしょう。

 

初心者におすすめのボードの選び方の中でも書きましたが、最初の頃は脚力(力技)のみで滑りを何とかしようとするシーンも多いです。

 

まだ体が動きに慣れていなかったり感覚を掴んでいない部分があったりで、どうしてもパワーを使ってどうにかしようとします。

 

勿論、最初はそれでいいんです。
脚力を使って動作を成功させる、反復することで動作に慣れてくる、すると不要なパワーを使わない動きで出来るようになってきますから。

 

ではですね、今の自分のバインドアングルによる足首の角度で、パワーが出せているんでしょうか?




初期設定とレンタルボードのバインドアングル

 

何も指定せずにショップでバインディングを取り付けてもらったボードやレンタルボードは、通常おおよそ左が24度、右が9度に設定されています。誤差はあるかもしれませんが、±2度以内におさまります。

 

ちなみにこれはレギュラースタンスの場合の話で、グーフィーの人は、左右の角度を逆にして考えてください。

 

またレンタルボードは、レンタルした人がバインディングの設定を自分で調整し直すことが可能なので、もしかしたら違う角度の板にあたる可能性もあります。

 

板を購入した方でも、アングルは何度にしますか?と聞かれて、明確に答えることは難しいですからね。
初心者なのでとショップの方にお任せすると、大体は左は24±2、右は9±2度に設定してくれることが多いでしょう。

 

正直、その設定が多数派ですので初心者の場合のスタンダードなんだとは思います。

 

それがしっくりくるという方はそのままでいいのですが、そうではないという方へのお薦めのアングルは別にあります。

 

お薦めのバインドアングル

 

私が初めてボードを購入したショップの店員さんにおすすめされた設定です。

 

そのバインドアングルは、左が18度、右が0度です。

 

私が買ったショップでは、バインディングのアングルを、左24度、右9度ではない設定で薦めてくれました。

 

ショップ毎におすすめが違っていたり、同じショップでも店員さんによって異なる部分なのかもしれません。

 

そのショップは神田にあって、今でもたまに行っています。
つまり、スノボショップが集まる東京神田の、スノーボード専門店のスノボ上級者のショップの店員さんでも、初心者に薦めるバインディングの角度は、色々意見があるということです。

 

なにも、初心者は左24 - 右9でなければならないなんてことは、ないってことです。



試してほしいこと

 

初心者の最初の壁はターンです。

 

ここで、ちょっと試しにやってもらいたいことがあるのですが。
スノーボードを履いていなくて大丈夫です。

 

両足を肩幅くらいに開いて立って、左を24度 - 右を9度くらいにしてみてください。
そしてその状態から足首・膝・腰・肩を右にまわしてみてください。右にターンする動作です。

 

次に、左18度 - 右0度にして同じことをしてみてください。

 

どうですか?
18 - 0に比べて、24 - 9は窮屈に感じませんでした?

 

24 - 9だと、右足首がつっかえてしまう感じがするんですよね。
両足首とも左方向に向けているのに、その角度を保ちながら右側に回れというのは、普通に考えると窮屈です。

 

スノーボードを履いていて、バインディングによってその足首の角度は固定されています。ターンは体重移動とエッジを切り返す膝と足首の動作、それに上半身の使い方なのですが、出来るようになるまで一苦労です。

 

出来るようになってしまえば多少のバインドアングルなど関係ないですが、まだマスターしていない人にとっては窮屈な右足9度よりも0度のほうが楽なはずなんです。

 

実際に私の知人は、24 - 9のバインドアングルの時には窮屈だった右へのターンが、18 - 0に変えてみたらその動作を取りやすくなったと言っています。

 

私もそうでしたが、私以外の人に対しても実績のある話です。

 

右足0度の効果

 

冒頭で書いた脚力による力技についてです。

 

もともと最初のうちは、ゲレンデの斜面に対してボードを横向きに使うシーンがかなり多いです。
木の葉落とし(滑り)等がその代表例です。

 

9度傾けた右足よりも、0度の状態の右足のほうが、かかとにもつま先にも力を入れやすい状態です。
より自然な足首の状態なので当然ですね。

 

右を9度にしていると、つま先エッジを効かせる場合に右足の親指部分が使えない(浮いている)感じになります。
9度傾けたためですね。

 

逆にかかとエッジの場合だと、かかとの中心ではなく若干かかとの内側を使うことになります。

 

これが0度の場合だと、つま先もかかとも、その中心を使ってエッジを入れることが出来るので、若干でも傾けているよりパワーが出るはずです。

 

他にもメリットがあって、0度にしていると右足首の状態が自然な傾きなので、右足(後ろ足)でのボードコントロールが傾けているよりも最初は取りやすく感じます。

 

初めたばかりの頃は特に、スノーボードに乗って操作する動作に不慣れなため、どうしても不安定感が付きまといます。
右足首だけでも通常の角度にしてあげることで安定さを生み、そこを軸にして動作がとりやすくなります。

 

因みに最初の頃は、重心を前足におくか、後ろ足におくか、タイプが分かれます。
どちらかが正解で、もう一方が間違いではありません。どちらでもいいです。

 

右足0度がやりやすいと感じる方は、どちらかといえば重心を後ろに置いている、ともとれます。

 

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丁度良い両足のアングル開き

 

上級者になってくると、スタイルや楽しみ方でバインドのアングルも様々に変わってきます。その日の気分とか。

 

右をマイナス設定にして、両足首が開いた感じに設定することも少なくありません。

 

しかしターンを練習している段階では、右をマイナス設定にしてしまうと、それが邪魔しますので右は0度までです。

 

ターンを身につけるには、つま先のエッジを使うことを怖がらないことが大事ですが、両足首が開いたガニ股のスタンスだと、ただでさえ初心者が慣れていないつま先側のエッジが、さらに使いにくく感じるような設定になります。

 

板を履いていない状態で、つま先立ちしてみれば、すぐに納得いくと思いますよ。

 

左と右の角度の差も15 - 18度くらいまでで決めるのがいいと思います。

 

左が24度であるならば、右は6 - 9度くらいがいいと思ってください。

 

今回のポイントは、右が0度であることに重要性を置いているので、そうすると左は15 - 18度くらいが丁度いいということですね。

 

もしも、丁度ターンを覚えている途中で、なんかうまくいかないな、と思っている方がいましたら、選択肢の1つとして是非1度、右足0度を試してみてください。

 

ターンを覚える、ほんの少しのきっかけにでもなってくれたら幸いです。

 

初心者がターンを覚えるためのコツやポイントでしたら、こちらも参考にしてみて下さい。

 

初心者がターンをマスターするための簡単な練習方法 | 3つのポイント

 

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